りんごの皮剥きの例えは的確!?

旋盤を初めて誰かから教えてもらうとき、旋盤は「りんごの皮剥きだ」

と教えてもらったことがある人は多いはずだ。

私は人からは聞いてないがネットで調べたときに出てきて、その時は

「なるほど!」と思いそれ以降、初めて旋盤を触る人に教える際は

旋盤は「りんごの皮剥きだ」と伝えてきた。だけど、、、

確かに皮剥きのように切粉が捲れるように出てきて似ているが、それ以上特に深く掘り下げて考えてこなかったが、

本当に仕組みは同じだろうか、

誰かに自信を持って説明できるようもう少し掘り下げて旋盤の仕組みを理解しよう!


何やら金属が高速で回転していて、

そこに何やら棒の塊が接触していき、

接触したところからシュルシュルっと金属のカスが飛び出してくる

すると回転している金属の形が変わっていく


と、初めて旋盤を見る人の印象はこんな感じだろうか。

正直な話、これだけで旋盤のことほとんど理解できていると思ってもらって大丈夫なんだけど、

ではなぜこのように金属がカスを出して形を変えるのか

というところに踏み込んだ話になるよね。

ここでよく使われる例えが「りんごの皮剥き」です。

実際に私が説明するときの言葉を載せてみます。

りんごの皮を剥くときに包丁を使うよね。包丁で皮をめくっていくと
クルクルと皮がめくれてくると思うけど、
旋盤も同じように刃物を使って金属の表面をめくっていき、そのときに同じような形の切り屑が出てくるんだ。この切り屑を「切粉」というよ。

こんな感じ。

まぁ悪く無いけど、結局のところ「りんごの皮剥き」「包丁」というワードを出して相手にイメージさせただけだ。

初めて聞いた人もイメージしてみてなんとなく「確かに一緒だ」と思うだろう。

でもこれだととてももったいない。

もっと細かく見てみると旋盤をよく理解できる素晴らしい例えなのが分かるのだ。

包丁で皮を剥くときのイメージをしたときに一緒に説明すると旋盤の仕組みがよく理解できるポイントがある。

それは、

    • 何が回転するか
    • 刃の向きと回転方向
    • 刃の進む方向

    たかがりんごの皮剥きをこのように分析するのはアホくさいかもしれないが

    この3つは旋盤と同じ要素でかつ、非常に大事なポイントだ

    1つずつ確認してみよう。

    何が回転するか

    先ほどのイラストを見てイメージできていると思いますが、

    回転するのはリンゴですね。手でリンゴをクルクル回していき皮を剥きます。

    そしてこのイラストにも書いてありますが、包丁をもった手の方は動かさないですよね。

    これは非常に重要なポイントです。ピーラーで剥く場合は、ピーラーを動かして皮を剥いていくので

    例えとして間違いですので、説明するときは必ず

    「包丁」で剥く場合、と言わなければいけないですね。

    刃の向きと回転方向

    上から見てみましょう。

    先ほどのイラストにも矢印がありましたが、それとこのイラストにある矢印。

    この方向がリンゴが回転する方向ですね。

    そして包丁の刃の向き、これは

    リンゴの回転方向に対して切り込むような(もしくはすくい取るような)角度で固定しますね。

    この刃の向きが大きく違うと、刃が食い込まず滑ってしまったり、逆に食い込みすぎて奥に入り込みすぎてしまったり

    うまく皮だけめくることは難しくなってしまいます。

    刃の進む方向

    包丁は固定しますよね、と言いましたが

    それは皮に切り込んでいくための動作についての見方になります。これだけでは一周してまた同じところを

    切っていくことになってしまうので、少しずつ皮をめくっていくために包丁を下へズラしていきますよね。

    このズラしていくスピードが早いと皮が残ってしまったり、遅いと切り終わるのに時間がかかってしまったりするので

    リンゴの回転するスピードに対して適切なスピードで包丁を下へズラしていくでしょう。

    これは旋盤で外周を削っているときのイラストです。

    ここに先ほどのポイントを旋盤に置き換えるとどうなるか見てみましょう。

    そして先端側からのイラストも

    ※イラストは分かりやすく表現されています。

    回転する物、回転方向と刃の角度、刃の移動方向をリンゴの皮剥きと見比べてみましょう。

    「主軸側」と書いてある部分がリンゴを持っている左手として照らし合わせてみてください。

    ご覧の通り、3つのポイントが同じですね。

    かんなで何かを削るやエンピツ削りを例えにするにはちょっと難しいのがこれでよく分かりましたね。

    誰かに旋盤を初めて教えるときにはぜひ、この3つのポイントも踏まえて教えてあげるといいでしょう。

    また、この3つのポイントは常に頭に入れておくことで実際に旋盤を扱う際、とても役に立ちます。

    例えば、取り付けた刃物が必ずしも全て同じ回転方向で削れるようになってないかもしれない。

    取り付けられた刃物の向きを見るだけで主軸の回転方向を瞬時に判断できるようになると、一人前と言えるかもね。