位置関係で見分ける旋盤とマシニング

ライン作業員などの仕事で工作機械に触れていても

まだ機械について理解が難しくどんな機械か見分けがつかない人は多くいると思います。

NC旋盤もマシニングセンタも外から見たら

板で覆われた機械で、操作盤や扉などがあるがどれも同じような形をしている。

いろんな機械に触れてると離れたところから機械を見たときにすぐにそれが

旋盤なのかマシニングなのか判断できるようになるが、

それは旋盤なら必ずこうだというようなパターンがあったりするからだ。

見ただけでどんな機械か分かるようになると機械を見るのが楽しくなるかも!

パターンを覚えるというよりかは

旋盤とマシニングの違いをしっかり理解しておくことで、

この加工はどのような機械を使えば加工できるだろうと予測を立てたりすることができるようになる、

さらには、実際の作業時のイメージを持つことができ、安全なのか、効率悪くないかなど工程の設計ができるようになる。

様々な違いがあるがその中でも

一部のパーツの位置関係から見てみよう。

まず、ここで説明に使う言葉は極力、専門用語を省いたものになるようにします。

機械を見たことある程度の初心者の方にも分かるような説明を心がけたいと思います。

さあ、どのように見分けるかというと、

機械に向かい合ったときに見える金属の塊その位置だ。

汎用旋盤(手動で動かす旋盤)とNC旋盤(自動で動かす旋盤)それぞれのイラストで確認してみよう。

左が汎用旋盤、右がNC旋盤、

どちらか一方しか知らないという人でも大丈夫です。

位置関係

機械に向かって左側に分厚い円盤の形した金属の塊がついている。

これは左側にある。(①)

それに対して右側(もしくは右上)の方にイラストのような台、もしくは多角形の金属の塊(②)がついている。

これはさっきの①の円盤の反対側に位置するようにある

そしてNC旋盤の場合は①②がある加工スペースのさらに右側の方に、

画面やボタンのついた操作盤がある。

特に①、②の形状や位置関係を頭に入れておこう。この①②が旋盤として機能する大事な部分です。

③を含めそれ以外は、①②を操作するためや調節するための付随装置と思っておいていいだろう。

実際に確認してみよう

自分の会社にある機械を見ることができる人は見てみてほしい。

たいていこの①②(③)は決まって付いていますし、

位置関係も同じはずです。

それ以外の形状をしていたら、それは特殊な旋盤か

もしくはマシニングセンタと間違えてるかも。

中には似ているが、向きが違っていたり

どれかが2つついていたりなどする。

それぞれの名称

円盤部分は総称して「主軸」という。

削るものを掴む3本指みたいなものはチャックや爪と呼ばれる。

そして右側のは刃物を取り付ける「刃物台」NC旋盤の方は刃物台タレットなんて呼ばれたりする。

チャックに取り付けたものが回転し刃物台を近づけ、刃物の先端でシュルシュル剥いていく

が旋盤の仕組みです。

一般的なマシニングセンタをイラストにしてみました。

向かって正面にテーブル(②)があり、

その真上に旋盤と同じ名称の「主軸」が下向きについている(①)

そして主軸やテーブルのある加工スペースより右のほうに、操作盤(③)がある。

マシニングセンタも実際に確認ができる場合はぜひ見てみてほしい。

主軸の向きが違うものやテーブルの形もいろいろあるだろう。

今回のテーマは悪魔で外見から見分けるポイント、そしてそこから分かるそれぞれの特徴にフォーカスしてみました。

まだ名称や各機能の勉強中の方などには参考にしていただけると嬉しいです。

旋盤とマシニングの具体的な違いなどは別の記事で紹介したいと思います。